訪問看護師1年生はこれだけやっておけばOK!新人の仕事内容とは?

訪問看護師のまおつんです。

相談者
新卒で訪問看護師になったばかりです。いきなり責任の重い仕事は怖いので少しずつ慣れていきたいです。

専門学校や大学を卒業して国家試験に合格したら、晴れて医療のプロである看護師として世間から認められます。

とはいっても、職場ではまだ新人なので、不安も大きいのではじめは無理なく仕事をしたいと思うでしょう。

訪問看護ステーションには中途採用で来る方が多いですが、最近では積極的に新卒を採用する動きもあります。

 

今回は訪問看護師1年目の心得と、どんな仕事をすれば良いのかについて詳しく解説していきます。

病院やクリニックで看護経験がある人でも、訪問看護ステーションに入職する時の参考になれば幸いです。

 

このブログでは訪問看護のリアルな仕事について情報を発信しています。もし興味があれば関連記事もご覧ください。

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訪問看護師1年生が必ずおさえてほしい心得

新卒で訪問看護ステーションに入職すると、次のような不安を持つ方が多いと思います。

「仕事はうまくやっていけるかな…」

「怖い先輩・上司はいないかな…」

「ミスしたらどうしよう…」

など、ドキドキの感情が自分を支配することになります。

そんな訪問看護師1年生に向けた、必ずおさえてほしい心得をいくつか紹介します。

もちろん新卒だけではなく、看護師を経験した後に訪問看護に入職した方でも参考になると思います。

はじめは仕事は完璧にできなくても良いので、これだけは最低限知っておいて欲しいというポイントを厳選しています。

【看護師1年目の心得】
1、挨拶は基本全力で
2、分からない事は素直に聞く
3、同じ失敗をしない
4、とにかくメモを取る

5、最後まで諦めない
6、自分の『できる!』を見つける
ひとつずつ解説していきます。
まおつん
訪問看護師1年生だけでなく、新卒の看護師にとっても大事なポイントばかりですよ。

 

1、挨拶は基本全力で

新人の看護師はその日の挨拶が元気よくできれば、もう半分仕事が終わったようなものです。

看護学生の時に「今日もよろしくお願いします!」と元気よく挨拶したと思います。いつもガン無視されましたが…

 

基本的にその時のスタンスと同じで大丈夫です。

訪問看護ステーション側としては、1年生であってもできるだけ早く戦力として使いたいので、そこまで邪険にはされないはずです。

 

また、職場の雰囲気によって分かれるところではありますが、入職して初日には管理者・上司・先輩にはひとりずつ挨拶をしましょう。

 

2、分からない事は素直に聞く

「分からない事は素直に聞く」というフレーズは、医療現場だけでなくどの職場においても必ず言われることなので今さらという感じがあるかも知れません。

ですが、やはりまだまだ出来ていない看護師1年生が多く、あえてここでも言わせてもらっています。

 

先輩や上司は、あなたに対して「何が分かってて、何が分からないのか」が分かりません。

つまり、先輩からしたら「そんなことは分かるでしょ?」と思うようなことであっても、あなたは分からなければ仕事に支障をきたします。

逆に、自分で分かっていることがあったとしても、先輩から「これはこういうことだよ。」と教えられることもあります。

 

お互いの認識レベルをすり合わせするために、分からないことは恥ずかしがらずに素直に聞きましょう。

訪問看護師1年生には、ぜひこれを徹底して実践してほしいというお願いです。

 

3、同じ失敗をしない

看護師1年生であれば、誰でも1度は失敗します。

先輩や上司にフォローしてもらうことで挽回はできます。

 

しかし、本当に気を付けてほしいのは『同じ失敗をしない』ということです。

同じ失敗を防ぐためには、後でしっかり反省することが重要です。

「なぜ失敗してしまったのか」

「どうやったら防ぐ事ができたのか」

などと、起こったこと思い返して同じ失敗を二度としないように最大限努力しましょう。

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4、とにかくメモを取る

訪問看護ステーションに入職してから覚えることが膨大にあります。

患者さんのケアに関することはもちろんですが、その職場独自で決められたルールや各種申請の方法など様々なものがあります。。

 

最初は研修でいろいろと説明されるかも知れませんが、一度で覚えるのは至難の業です。

言われたことや教えられたことは必ずメモを取り、必要に応じてすぐに読み返せるようにしましょう。

メモを取る重要性は看護学校でも教えてくると思いますが念のため。

 

5、最後まであきらめない

訪問看護師1年生はとにかく覚えることが多くて一日が終わって家に帰ったらぐったりです。

あまりネガティブな事は言いたくありませんが、はっきりいって上手くいかないことの方が多いです。

 

でも安心してください。

うまくいかないことばかりで失敗続きであっても、先輩や上司からの評価が下がることはありません。

一番大事なのは、最後まであきらめない強いメンタルを持つ事です。

看護師1年生は仕事ができるできないではなく、一生懸命仕事に向き合っているかどうかで評価されます。

 

多少失敗しても最後まであきらめないで頑張ってください。

 

6、自分の『できる!』を見つける

訪問看護師1年目で仕事をしていると、自分の得意なことが見つかるはずです。

または、この仕事をしている時は楽しいという瞬間に出会えるはずです。

 

日々の仕事の中で「これならわたしにもできる!」をぜひ探してみてください。

雑用でもなんでも構いません。

自分にできることが増えるとそれが自信につながり、「先輩、わたしやっておきましょうか?」と気づかうこともできます。

 

仕事が辛いときや辞めたくなった時には「わたしにはこれができる!」を思い出すことで、もう一度頑張ってみようと思えるようになります。

まおつん
あなたの頑張りを見ている人は必ずいますよ。
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訪問看護師1年生がやる仕事

新卒で訪問看護ステーションに入職した場合、最初は研修などを行いながら先輩看護師と患者さん宅へ同行することになると思います。

訪問看護の現場では、病院やクリニックのように設備や機材が豊富に用意されているわけではないので、自分達で持参するかその場にあるものなどを使って臨機応変にケアなどを行います。

 

新卒で入職して半年くらい経験を積めば、早ければその後はひとりで訪問することもありえます。

訪問看護師1年生が訪問先で行う主なケアは以下のようになります。

【訪問看護1年生がやる仕事】
1、問診・調子伺い
2、バイタルチェック
3、お薬の管理
4、排泄のサポート
5、入浴の介助
6、雑用
訪問看護師1年生が行う頻度が非常に高い仕事なので基礎をおさえておくようにしましょう。

 

1、問診・調子伺い

患者さんの家に訪問して最初に行うのが、患者さんへの問診と調子を伺うことです。

これは新人であってもベテランであっても同じです。

 

ただ漠然と問診を行うのではなく、患者さんの状態を正しく判断する重要な業務です。

しっかりと基礎をおさえた上で出来るようにしておきましょう。

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2、バイタルチェック

バイタルチェックも訪問看護師の重要なお仕事です。

看護学校の実習などでやっているはずなので、基本的には問題なく出来ると思います。

 

ただし、訪問看護は患者さんの家で行うのが基本ですので、ステーションからバイタルセットを持参して行います。

患者さんおご家族が同席しているケースも多いので、はじめのうちは緊張しますが落ち着いてやれば大丈夫です。

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3、お薬の管理

患者さんに処方されている薬が正しく飲めているかを見たり、薬の残量を確認することを『服薬管理』といいます。

服薬管理は訪問看護においても比較的楽な仕事といえるので、看護師1年生であれば行う場面がかなり多いです。

 

これも基本をおさえて焦らずにやれば大丈夫です。

ただ、医者から処方されている薬以外で、患者さんやご家族が自分で市販薬を買って使っている場合もあるので、適切なアドバイスをするために、最低限の薬の知識などを勉強しておく事をおすすめします。

分からないことがあれば遠慮せずに先輩や上司に確認しておきましょう。

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4、排泄のサポート

患者さんの排泄をサポートするのも訪問看護では割と多い仕事です。

オムツを交換したり、トイレに誘導したりするのも看護師の仕事です。

排泄のサポートは、患者さんの体位変換などでかなり体力を使う仕事です。

 

訪問看護では介護に近い仕事も多いので、事前知識として覚えておきましょう。

「思ってたのと違う!」と思われて早期に訪問看護から離脱されてしまうと私もとても残念なので、出来るだけリアルな情報をお届けできるように努めています。

 

5、入浴の介助

個人的には『入浴の介助』が一番体力的にツラい仕事です。

患者さんをお風呂に入れる仕事ですが、お風呂場まで移動させたり体を洗ったりするのは、かなりの体力勝負なところがあります。

 

患者さんによっては、お風呂での入浴ではなく『全身清拭』を行うケースもかなりありこれも体力を使う仕事です。

いずれにしても介護サポートのような仕事を行う場合が多いので、それなりに覚悟しておきましょう。

 

6、雑用

訪問看護師は基本的に業務時間の大半を外で過ごしますが、朝の朝礼や訪問後の日報の作成の時にはステーションにいる時間もあります。

事務作業は得意・不得意が分かれる分野ですが、書類の整理などの雑用も新人看護師が行う場合があります。

 

訪問看護師1年生は雑用を嫌がらずにすすんで行いましょう。

最近ではコンプライアンスの意識が高まっているので、『雑用=新人の仕事』と考える人は少なくなっていますが、みんながやりたがらない仕事をすすんでやることで職場からの評価は確実に上がるのでコスパで考えるとメリットがあると思います。

まおつん
わたしが新人の頃は「雑用が出来ないヤツに患者さんのケアなんか出来ない!」と先輩に言われてきました…。

 

「ひとりで訪問するのが心配」という1年生へ

病院やクリニックに入職した場合、いつもすぐそばに先輩や上司がいるので分からないことを聞けたりいつでも助けを求めることができます。

その一方で、訪問看護師は最初こそは先輩に同行するものの、早ければ半年ほどで単独で訪問することなります。

「いざという時に近くに先輩がいないのが不安」

「運転の自信がなくて狭い道に車を停められない」

など不安に思う気持ちはよく分かります。

こういう時は、普段は恐い先輩であっても隣にいるだけで安心感がありますよね。

 

こんな不安を持っている方も多いと思いますが大丈夫です。

患者さんからしたらあなたは立派なプロの看護師です。

自信をもって患者さんに向き合えば良いのです。

 

あなたの看護観はなんですか?

自分がなぜ看護師になろうと思ったのか。患者さんにどういう看護を提供したいのか。

看護に対するあなたなりの信念や哲学がきっとあるはずです。

自分のできることをひたむきやり続ければ、きっと悪い結果にはならないと思いますよ。

 

また、訪問看護は臨機応変さも求められますが、病院やクリニックでは得られない経験がたくさんあります。

訪問看護の経験が将来は大きな自信につながるでしょう。

まおつん
いずれはあなたも先輩看護師として後輩の教育に当たるかも知れません。
その時のために、とにかく自信をつけて頑張ってください。

 

まとめ

今回は訪問看護師1年生に向けた必ずおさえておいて欲しい心得や仕事内容を解説しました。

訪問看護は、他の職場では得られない貴重な経験を積める職場です。

 

ビビることなく自分の看護観を大事にして真面目にやっていれば、きっと患者さんからも信頼される看護師になれるはずです。

もし訪問看護の仕事に興味があれば関連記事をご覧いただき、訪問看護への入職を検討してみてください。

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