訪問看護師のまおつんです。
「ちょっと待った！」
と言わせてください。
厚生労働省の医政局の調査によると、病院に就職する看護学生の割合は６割程度と言われており、その次に診療所が多く約２割となっています。
訪問看護ステーションに就職する学生は、わずか２％くらいしかいないそうです。
なんと、50人に１人という少数派です！
今回は就職先を病院だけに絞ってはいけない理由を解説します。
わたしは病院勤務を経験したあと、転職で訪問看護に入職しているので両方を経験しています。
就職先の選択肢を広げて、自分の理想の仕事ができるようになってくれれば嬉しいです。
このブログでは訪問看護のリアルな仕事について情報を発信しています。もし興味があれば関連記事もご覧ください。
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就職活動を病院だけに絞ってはいけない理由
第１希望の就職先を病院にしている看護学生さんは多いようです。
実際にわたしが学生の頃は、周りの友達はほとんど病院を志望していました。
平成24年のデータで少し古い情報ですが、訪問看護ステーションに入職する人はわずか２％となっています。（上の円グラフのオレンジの範囲）
この理由として考えられるのは、
・新卒の看護師を募集しているステーションがまだまだ少ない
・看護学生も新卒で訪問看護ステーションへの就職に抵抗がある
などの理由があると思います。
しかし、最近では私の周りでも新卒で訪問看護ステーションに入職してくる方も増えている印象です。
多くの看護学生さんは、
「新卒で訪問看護ステーションに入職しても大丈夫なの？」
と疑問に思うかも知れませんが、わたしの結論は「新卒でも全然大丈夫」です。
詳しくは、関連記事でも解説しているので、合わせて確認してください。
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看護学生さんの皆さんには、就職先を病院だけではなく、訪問看護ステーションも視野に入れて就活をしていただきたいと思います。
その理由としては、以下のものがあります。
・病院勤務では得られない経験が積める
・訪問看護の新卒採用に積極的になっている
・看護師としての希少性が高い
・ライフワークバランスが取りやすい
病院勤務では得られない経験が積める
訪問看護では、病院勤務では得られないような経験を積むことができます。
病院勤務では、配属される科によって経験が偏りがちです。
一方で、訪問看護では患者さんの家に訪問してケアするので、状況に応じて臨機応変に対応することが多くあります。
その分の大変さはありますが、それ以上の貴重な経験値を得ることが可能です。
具体的には、
『膀胱留置カテーテル』
『点滴の挿入』
を行う頻度が多いですし、
『褥瘡の知識』
『薬剤の知識』
も最低限の知識が必要になります。
訪問看護に必要なスキルや知識については、関連記事でも詳しく解説しています。
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訪問看護の新卒採用に積極的になっている
訪問看護師の人口は約62,000人くらいといわれており、看護師全体の約５％程度しか存在していません。
まだまだ少ない訪問看護師ですが、今後はもっと増えていくと思われます。
その理由としては、訪問看護ステーションの数が年々増え続けているからです。
冒頭では、多くのステーションでは新卒の採用にまだまだ消極的というお話をしました。
しかし、最近の訪問看護ステーションは新卒の採用を積極的に行っているところも増えています。
「新卒でも欲しい」
というステーションはあるので、就職先の選択肢に入れておいて損はありません。
看護師としての希少性が高い
そもそも訪問看護師は希少性が高い職種です。
訪問看護を一度経験しておけば、もし職場の環境や人間関係が合わなくて他の職場で働くことになっても転職は有利になります。
「まだ新卒なのに、もう転職のことを考えるの？」
と思うかも知れませんが、職場によって相性があるのは事実です。
また、中にはブラックな訪問看護ステーションも存在しています。
訪問看護師のまおつんです。相談者訪問看護ステーションってブラックな職場が多いと聞きます。実際はどうなんですか？ブラックな職場を見分ける方法ってありますか？今回はどのようにブラックな訪問看護ステーションを見分け[…]
こういった職場に知らずに入ってしまった場合は、やはり転職しなければなりません。
自分自身を守るためにも、広い視野で就職活動をしておくことが望ましいです。
希少性の高い訪問看護師ならば、今後は給料や待遇の面で改善されることも期待できます。
ライフワークバランスが取りやすい
訪問看護では、病院にあるような「研修会」や「委員会」がほとんどありません。
働く時間と休み時間の管理が出来れば、ライフワークバランスが取りやすいといえます。
病院によっては、研修会などの時間がサービス残業になることも多いです。
訪問看護はこれらを開催することがほとんどありません。
わたしにとっては非常に嬉しい事実です。
また、研修期間中は先輩看護師に同行してやり方などを学びますが、ある程度慣れたら基本的にはひとりで訪問します。
職場によっては、直接自分の家から患者さんの家に行ってケアをし、終わった後はそのまま家に帰ってもいいという「直行直帰」がOKなところもあります。
その場合、看護記録などは自宅からメールなどで報告するか、次の日に提出する場合もあります。
訪問看護師になるためにやっておくこと
訪問看護は患者さんの家に訪問してケアをするのが仕事です。
訪問看護師になろうと考えている人が事前にやっておくべきことを紹介します。
・とりあえず就職サイトに登録しておく
・病院と訪問看護ステーションの働き方の違いを理解しておく
・運転免許を必ず取得しておく
ひとつずつ分けて解説していきますね。
とりあえず就職サイトに登録しておく
看護師として就職するためには、何よりも情報収集が大事です。
「でも、どうやって情報収集したら良いのか分からない…」
という方は、とりあえず就職サイトに登録をしておきましょう。
無料で登録できるサイトを集めた記事があるので参考にしてください。
訪問看護師のまおつんです。相談者現在、病棟で勤務している看護師です。訪問看護に入職したいのですが、おススメのサイトはどこですか？今回は訪問看護に転職したい人に向けて、おススメの転職サイトを９社について徹底比較[…]
就職サイトに登録だけでもしておけば、あなたに合った就職先が見つかりやすくなります。
他の人と差を付けたいのであれば無料サイトの登録は必須項目です。
病院と訪問看護ステーションの働き方の違いを理解しておく
病院で働くのと訪問看護ステーションで働くのは業務内容が大きく違います。
訪問看護で行う主な業務は、
・問診
・バイタルチェック
・食事管理
・排泄サポート
・口腔ケア・喀痰吸引
・点滴やインスリン注射
・リハビリ
・家族へのアドバイス
などが多いです。
病院勤務でやる仕事と同じケアも多いですが、訪問看護では設備などが十分ではない場合が多いのです。
この違いを理解した上で訪問看護への就職先を選びましょう。
訪問看護師のまおつんです。 相談者いまさら聞きにくいのですが、訪問看護ってどんな仕事ですか？ 「訪問看護」について聞いた事があるけど、具体的な仕事の内容までを知っている看護師は少[…]
運転免許を必ず取得しておく
訪問看護は職場の車を使って移動することが多い職種です。
しかも基本的にひとりで運転するので、志望する時の運転免許が必須であるケースがほとんどです。
首都圏などの一部のステーションでは、自転車で移動することもありますが夏は暑く冬は寒いので地獄です。
なので、個人的には車で移動できる訪問看護への就職をおすすめしたいです。
看護学生は実習や課題で超忙しいですが、運転免許は早めに取得しておくと良いでしょう。
訪問看護師になるためのおすすめ就職サイト
訪問看護師になるためには、まず訪問看護ステーションで働くことです。
看護学生の皆さんは、学校に来ている求人だけを見ていませんか？
今はネットでも就職先を探すことができます。
個人的に一番おすすめしたい就職サイトは「看護roo!（カンゴルー）」です。
訪問看護の求人が多いのもそうですが、自分の住んでいるエリアから簡単に近くの求人を探すことができるなど、サイトそのものがかなり使いです。
さらに、就職するためのお役立ち情報がサイト内にかなり豊富にあるので、とりあえず登録だけをしておけば間違いありません。
もちろん『無料』で登録して使うことができます。
利用している看護師の満足度が高いのも、このサービスの便利さを物語っています。
ちなみに、無料で登録できる就職サイトは他にもあるので、気になる方は関連記事を確認してみてください。
訪問看護師のまおつんです。相談者現在、病棟で勤務している看護師です。訪問看護に入職したいのですが、おススメのサイトはどこですか？今回は訪問看護に転職したい人に向けて、おススメの転職サイトを９社について徹底比較[…]
一期一会の出会いを大切にしてくださいね。
まとめ
