訪問看護師のまおつんです。
私は専門学校を卒業してから病院勤務を経験し、その後に訪問看護へ転職した看護師です。
看護師を長くやっているといろいろな壁にあたりますが、その中でも「キャリアプラン」について悩んでいる看護師も多くいます。
今回は私の経験をもとに、看護師のキャリアプランを考える上で重要なポイントをいくつか解説していきます。
もし、訪問看護への転職を考えているのであれば、転職サイトについてまとめた記事もご覧ください。
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キャリアプランを考える時に大切なこと３つ
キャリアプランを考える時に一緒に出てくるキーワードは『転職』や『資格取得』です。
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ただし、こういった相談は同僚や上司になかなか相談できませんよね。
そんな人のために、看護師のキャリアを考える時に考えておくべき事をお伝えします。
１、いろいろな職場を経験する
職場の環境は、そこで働く同僚や上司によって大きく影響します。
また、その職場の考え方や経営方針によってかなり環境は変わってきます。
私も転職によっていくつか訪問看護ステーションを渡り歩いた経験があるので分かりますが、前の職場で良しとされていたものが、今の職場ではNGという例が実はけっこうあります。
「前の職場ではこうやっていたのでこれが正しい！」とじぶんの考えを主張しても煙たがられる場合も多いので、こういった場合は大人しくその職場の方針に従うようにしましょう。
とはいっても、じぶんの価値観に合わないのにモヤモヤしながら働くのも精神衛生上は良くないので、まずはいろいろな職場を経験することがキャリア形成には大切です。
職場の環境を事前に知るためにはステーションのホームページなどである程度の情報収集はできますが、実際には自分自身で体感して感覚を養っていくしかありません。
じぶんの理想の看護師像に一歩でも近づけるためには、いろいろな職場を体験してじぶんに合った職場を見つけるようにしましょう。
２、経験が無駄になることはない
看護師は『裾野が広い職種』だと私は思っています。
つまり、看護師として働いて得られた経験は、一般企業に転職したとしてもそれなりに通用するスキルでもあります。
『相手の考え方を配慮して行動する』
『相手の気持ちに寄り添う』
これらの積み上げたスキルはどの組織にいっても必要なことです。
看護師として重要なことは、患者さんに合わせたケア内容をケアマネージャーやお医者さんと考えて実行していきます。
時には自分と相手の考え方が違っていたり、相手のためを思ってやったことが裏目に出ることもあります。
「私は何やっているんだろう…」と落ち込むこともありますが、一見無駄に思える経験もキャリアとしては決して無駄になりません。
患者さんが健康になるために「こういった方法もあるんだ」と前向きに捉え、人によって様々な価値観がある事を仕事を通じて勉強できる事こそ価値のあることです。
３、あなたを必要としている人はたくさんいる
医療業界は現場の人によって支えられている業界なので、看護師という資格があればわりとどこでも食べていくことができます。
しかも看護師の需要は高齢化社会によって今後さらに高まっていくと予想されています。
つまり、あなたの経験やスキルを必要としている人は必ずいます。
キャリアを考える時には、現場の仕事をずっとやり続けるのか、別の道を目指すのかを悩む人も多いと思います。
時代の変化とともに人々のニーズが多様化しているので、それに合わせたサービスやケアを提供できる看護師が求められるのは当然の流れとなります。
その中で、とくに対面で患者さんをケアするために専門性を磨くのか、管理職としてもっと広い視野で医療業界を支えるのか、目的に合わせたポジションを考える事も大切です。
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看護師のキャリアプランに明確な答えはない
日本ではまだまだ女性の看護師が多く、結婚や出産など人生の大きなイベントによって仕事のしかたが左右されることが多いです。
このような状況のなかで看護師のキャリアを考えるのはなかなか難しいのではないでしょうか。
こういう事を言うと本末転倒と言われそうですが、わたしの結論としては看護師のキャリアプランに明確な答えはないということです。
一般的なキャリアプランとしては、「認定看護師」「ケアマネージャー」「介護士」などといった道に進む例があります。
まずは看護師のキャリアプランに明確な答えがないという理由と、そもそも看護師という仕事について改めて考えてみます。
１、患者さん or じぶん 中心にキャリアを考える
看護師になった理由として多いのが「子供の頃から憧れていたから」「じぶんの力で世の中の助けになりたいから」などが多数です。
看護師として働く中で一番やりがいを感じる時は、患者さんから直接「ありがとう」を言われることだという人が多いのではないでしょうか。
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看護師のキャリアを考える時には『転職』や『資格』などというキーワードが浮かびますが、
『患者さんのために働く』
『じぶんのために働く』
この２つのどちらに重点を置くかで働き方は大きく変わってきます。
私たち看護師は患者さんに対して出来る事を全力でやるのが使命であり、それの対価としてお給料をもらっています。
働く目的に『やりがい』『お金・待遇』のどちらが重視するか、これを考えるとあなたのキャリア形成のヒントが見えてくるかも知れません。
２、現場を抜けてキャリアアップも可能ですが…
看護師は体力的にも精神的にもキツい仕事です。
若いうちは『気合と根性』でなんとかなったとしても、年齢を重ねると体力面の衰えもあり現場の仕事がキツくなってくる人もいると思います。
そこで、これまでの経験を活かしてステーションの管理者になるキャリアも考えてみるのも良いとは思いますが、看護師が現場を離れて管理職などになると、今までになかった苦労が増えて全くやりがいを感じられないという人も多いのが事実です。
現場で必要なスキルと管理者として必要なスキルは全く違うので、患者さんに直接サービスをするのが向いている人にとっては管理者になる事が必ずしもキャリアアップにつながる事とはいえません。
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３、じぶんでキャリアを考えられる人は一握りの存在
人生の転機において、誰しもが一度はキャリアについて考えると思います。
しかし、看護師はじぶんのキャリアを考えて行動できる人はほんの一握りです。
わたしの周りでも、多くの看護師が『結婚』や『出産』のイベントを機に退職する人が何人もいました。
当然、出産の場合は長期間は働くことができないのですが、子どもの手がはなれても看護師に復職する人が少ない印象です。
その理由としては、
『看護師はとにかくキツい』
『年齢的に体力が足りない』
ということです。
こういう人にアドバイスしたいのは、体力を使って働くことだけが仕事ではないということです。
管理者になることはもっとも分かりやすい例ですが、それ以外の道としては、訪問看護ステーションのマネジメント職に上がることを検討しても良いと思います。
または、未来の看護師育成のために看護学校の教員になる道もあります。
可能性をひとつに絞らず、いろんな方面で活躍できる場面を探してみるのが良いのではないでしょうか。
せっかく看護師という貴重な経験を無駄にしないようにキャリアプランを考えてみてください。
キャリアとは「じぶんがどう働くか」を考えるということ
理想の看護師像というは人それぞれですし、抽象的でぼんやりしたイメージしか頭に湧かないのが現実だと思います。
でもそう悩むこと自体は決して悪いことではなく、じぶんなりに悩んで答えを出そうとした事で得られた結果でもあります。
『キャリア』と聞くと働く医療分野やポジションといった形式的な立場だけに囚われがちですが、一番重要なのは「じぶんがどう働くか」「どういう看護が理想か」を考える事だと思います。
つまり「どこで働いてどんなポジションに就く」という事ではなく、「私の理想は○○だ」と考えた上で、それに見合う職場なりポジションに就けるように努力する事がキャリアアップというのが結論です。
同じ職場でも考え方をひとつ変えるだけであなたの理想に近づける場合もあれば、そうでない場合もあると思います。
そういう場合は転職をしたり違う分野に取り組んでみる事で新しい発見があると思いますし、あなたの理想に近づけるヒントになるはずです。
まとめ
『もっとこうだったら良いな』
『こうあるべきだな』
などと普段考えていることからチャンスになることがたくさんあります。
ぜひこの考えを参考にしてみてください。
訪問看護師のまおつんです。相談者新卒で訪問看護師になったばかりです。いきなり責任の重い仕事は怖いので少しずつ慣れていきたいです。専門学校や大学を卒業して国家試験に合格したら、晴れて医療のプロである看護師として[…]
