訪問看護師のまおつんです。
訪問看護師は情報弱者、いわゆる「情弱」な人が多いといわれる業種です。
情弱とは、身の回りの様々なことについての情報を調べたりする能力が低い人の事で、最近のネット社会においては差別的な意味で使われることが多いです。
情弱であるがゆえに損をしていたり、不幸になってしまう人がいるのが現実です。
今回は、訪問看護師はなぜ情弱になりやすいのか、また、どう対処していけば良いのかをじっくり解説します。
「あいつは情弱だ!」と陰で言われないように、しっかり自己防衛できるようにしておきましょう。
このブログでは訪問看護のリアルな仕事について情報を発信しています。もし興味があれば関連記事もご覧ください。
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訪問看護師は「情弱」になりやすい
突然ですが、「SDGs」や「GAFA」という言葉をご存じですか?
気になる方はスマホで調べてもらえればいいですが、世の中には最近どこかで聞いた事があるけど意味はよく知らないという言葉が多いと思います。
これらの言葉を知らなくても生活に影響はほとんど無いので、「そんなの知らなくても良いじゃん」と思う人も多いはずです。
しかし、世の中の仕組みや制度などを知らないがために損をしていることも多いのも事実です。
例えば、新型コロナウイルスの流行が始まって収入が激減した人などは、役所に申請する事で「臨時特別給付金」という給付を受け取る事が出来ます。(詳細は『内閣府』のホームページへ)
実際にこの制度を知り実際に申請している人は少ないと思います。
このように、知っている人は得をするけれど、知らない人は損をする給付金制度など、情弱にとっては非常に厳しい世の中になっています。
訪問看護師は情弱になりやすいと言われている理由は、仕事が忙しくて勉強する時間がないことや、そもそも勉強の必要性を感じていないことが挙げられます。
しかも、看護師は体力が命なので仕事で毎日ヘトヘとになりますし、さらには帰ってきたあとに家事と育児もあるので、はっきり言って勉強になんか1秒も時間を割けません。
このような理由から、訪問看護師はとにかく仕事が忙しいため、調べたり勉強する時間がなく結果的に「情弱」といわれる事が多くなっています。
私も仕事、家事、育児の両立だけで毎日死にそうです。泣
情弱であることのデメリット
訪問看護師が情弱になってしまうと、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
以下の通りにまとめました。
【情弱であることのデメリット】
・所得の格差が広がる
・時間を無駄に浪費する
・制度改正などに対応できない
これらのデメリットについて一つずつ解説していきます。
所得の格差が広がる
いまやネットの情報化社会が加速しているため、情報はお金になるとさえいわれています。
分かりやすい例が冒頭に紹介した給付金などです。
この制度を知っている人は国民の権利として当然に使うことが出来ますが、黙っていても誰も教えてくれないので当たり前ですが給付金はもらえません。
また、転職活動においても同じことがいえると思います。
転職をしたいと思っても、職場の正しい情報がないと給料や待遇面でブラックな職場に入職してしまって、所得の格差が広がってしまうデメリットがあります。
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時間を無駄に浪費する
情弱な人の特徴としては、入ってくる情報だけをただ何となく見ている人が多い印象です。
Yahoo!ニュースなどの記事をダラダラと見て時間を過ごす人も多いのではないでしょうか。
ニュースを見ること自体は否定しませんが、情弱はたまたま流れている記事を読むだけになっていることが多いです。
こういう人は必要な情報を自分で検索して調べるということをほとんどしない特徴があります。
知らなくてもいい情報をただ受け取るだけの側になっていると、脳が思考停止状態になりそれだけでかなりの時間を浪費している事になります。
制度改正などに対応できない
訪問看護として知っておかなければならない医療制度などの改正など、仕事に関連する重要な情報が入ってこないのは大きなデメリットです。
多くの場合は、訪問看護ステーションの責任者などから連絡があると思いますが、その情報だけを頼りに仕事をするだけになって、自分で調べてみたりする人は少ないと思います。
また、訪問看護ステーションも完璧に全ての法改正などの情報をキャッチしているわけではないので、時には伝達が漏れてしまう事もあると思います。
現場で対応するのは皆さん訪問看護師なので、情報が伝わらなかったことをステーションだけのせいには出来ませんよね。
医療のプロとして自覚を持つためにも、日々アンテナを高くして情報収集をしておかないと、大きな落とし穴にはまるリスクがあります。
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情弱にならないための習慣
ここからは情弱にならないためにどうしたら良いのかを解説していきます。
今回は難しい話ではなく、ちょっと心がけるだけで誰でも簡単に情弱を抜け出せる日々の習慣を紹介します。
【情弱にならないための習慣】
・分からないことは自分で調べる
・人づての情報は半信半疑で聞く
・最後は自分で判断する
これらの習慣について一つずつ見ていきましょう。
分からないことは自分で調べる
情弱にならないためには日ごろから調べたり勉強をすることが重要ですが、自分で調べることが出来ていない人が多いです。
冒頭に紹介した「SDGs」や「GAFA」などという言葉についても、ネットで調べればいくらでも解説記事は出てきます。
このように「Google」や「Yahoo」の検索窓に知りたい言葉を入力して、調べるだけの単純なことが情弱を抜け出すための一歩です。
一時期、ネット上で「ググれカス」という言葉が流行りました。
これは、何でも他人に聞いて答えを求める人に向けられた言葉ですが、「そんなことスマホで調べれば分かるじゃん!」という事でも人に聞いてしまう人がいるようです。
例えば「電気料金の支払いが期限に間に合わなかったんだけど、どうしたら良いかな?」などと聞いてくる人がいます。
「私に聞かないですぐに電力会社に連絡しなよ!」と文句の言いたくなるものですが、聞く前に自分で調べたり、電力会社に直接聞いたほうが確実なのは言うまでもありません。
自分がこのような事をすぐ誰かに聞いてしまっていないか、自分の行動を振り返ってみましょう。
人づての情報は半信半疑で聞く
人間は噂話が好きな生き物ですが、人から聞いた情報は半信半疑で聞くようにしましょう。
情弱な人は「○○さんが言っていたから正しい」と思い込みがちですが、情弱にならない人は「公式ページには△△と書いてあったから正しい」などと、誰かの言ったことが本当に正しい情報なのかを調べてから判断します。
医療業界に勤める看護師であれば「エビデンス」は重要ですよね。
その判断に至った証拠がないと正しい判断が出来ないのと一緒で、人づての情報にはエビデンスが不十分なことも多いです。
例えば「レギュラーガソリンの車にハイオクを入れると燃費が良くなる」という噂を聞いた事があると思います。
これについては賛否両論がありますが、大抵の場合は「そんなに変わらないか、むしろ悪化する」というケースがほとんどで、自動車メーカーもレギュラー車にハイオクを入れることのメリットは書いていません。
誰かが言ったからそれが正しいのではなく、一回は疑ってみるのが情弱にならないための習慣です。
本人の前で「それはどこの情報ですか?」「そんなの嘘ですよ」などと論破して信頼関係を悪化させても意味がないので、「そうなんですね~」と聞き流す程度に聞いておきましょう。
最後は自分で判断する
仲の良い同僚や友達からの口コミを聞いて何かを判断する事もありますが、最後は自分で判断するという自覚を持ちましょう。
口コミの威力は確かにすごいですし、多くの人が言っていることはあながち間違いでない場合もあります。
さらにSNSが普及してからは口コミが爆発的に広がっていて、情報が溢れているため何かを判断することも難しくなっています。
とは言っても自己責任が問われる時代でもあるので、自分で何かを決めたりすることも多くなっています。
うまくいかないことをすぐに誰かのせいにしたりする人もいますが、何を決めるにしても選択肢が多い世の中なので、自分で決めた事は自分で責任を持つことが重要です。
訪問看護に関連する公式リンク集
訪問看護について最新情報を確認したときには、以下の公式リンクから飛べるようになっているのでブックマークなどしておくと便利です。
また、訪問看護の仕事に興味がある方は、無料で登録できる転職サイトのまとめ記事があるので合わせて確認してみてください。
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転職サイトは無料で利用することができますし、転職カウンセラーも無料で相談にのってくれるのでおススメですよ。
まとめ
「情弱」という言葉は、誰かの悪口で使われる事も多い言葉なので、自分が言われると相当へこみます。
しかし、訪問看護師はただでさえ忙しいので勉強に割く時間もなく、情弱と言われやすい職業です。
それでも今回解説したようにちょっとしたコツを意識するだけで防ぐ事もできるので、ぜひ生活の中に取り入れてみてくださいね。