訪問看護師のまおつんです。
このブログを見ている方は少なくとも訪問看護について興味がある方だと思います。
訪問看護師になるからには「デキる人」と思われて、患者さんからも事務所からも評価されたいですよね。
今回は、デキる訪問看護師が実践している5つの事を紹介していきます。
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デキる訪問看護師は必ずやっている事
訪問看護ステーションで働いていると、
患者さんから「○○さんに来て欲しい」と言われることがあります。
この言葉は非常に嬉しい言葉です。
どうやら仕事がデキる訪問看護師はこの言葉を言われる回数が圧倒的に多いようです。
みなさんも訪問看護師になる事を検討しているのであれば、ぜひ評価される看護師になってもらいたいと思っています。
実際に私が訪問看護師ステーションで働きながら見てきた中で、仕事がデキる訪問看護師が必ずやっている事は以下の通りです。
2、自分のミスは素直に謝る事ができる
3、分からない事を学ぶ姿勢がある
4、清潔感があり、ビジネスマナーが当たり前にできる
5、専門用語を使わない
6、アンガーマネジメントができる
7、PDCAサイクルを実践できる
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1、絶対に「NO」と言わない
看護師は国家資格を保有しているプロのお仕事です。
とはいっても病院勤務に新卒で入職した場合、最初に配属された部署やその他の異動の経験によって、その人の得意とするスキルは若干異なってきます。
訪問看護では患者さんの自宅に訪問し、その場でケアを行うので幅広い知識とスキルが求められ、時には自分の不得意とするケアでも臨機応変に対応していく必要があります。
デキる看護師は自分の不得意な事であっても決して「NO」とは言いません。
もちろん、自分にできない事を適当にやるわけにはいきませんが、デキる人は代替案を提示する事ができます。
患者さんから無茶な要求があったとしても、「NO」とは言わずに「△△ならできます。」というように提案が出来るのが優秀な看護師です。
訪問看護師はケア内容に関しての知識や技術だけではなく、コミュニケーション能力が求められる仕事といえます。
2、自分のミスは素直に謝る事ができる
プロといえども看護師だって人間ですから、時にはミスする事もあります。
その時に素直に管理者や上司に報告をして謝る事ができるかどうかがデキる看護師です。
訪問看護ステーションだけでなく、医療業界全体はチームワークで成り立っているので、誰かのミスはみんなでフォローする事で患者さんのサポートをしています。
そのため。小さなミスでもいち早く誰かに相談し、すぐに判断を仰いて対処しなければ後になって大きな問題に発展しかねません。
しかし、ミスを認めない人は看護師どころか人間としても難がある人が多く、後で他の人にしわ寄せが来るケースも多くあります。
特に訪問看護師はそのステーションの顔ともいえる存在ですので、誰かひとりの行動によってステーション全体の評判が下がるという事も十分あり得る事ですので、それを意識して行動出来るのがデキる訪問看護師といえます。
3、分からない事を学ぶ姿勢がある
これは私の感覚なので根拠はありませんが、病棟勤務から訪問看護に転職してきた方は割とプライドが高く、「前の病院ではこうやっていました。」「これが絶対正しいと思います。」などと、なかなか自分の意見を曲げない人が多い印象があります。
病棟勤務と訪問看護のどちらも経験してきた私から言わせれば、病院と訪問看護ではまるで環境が違い、細かなルールなども異なります。
病院では当たり前に通用していた事が、訪問看護では全く違うということも珍しくありません。
病棟勤務で長年経験してきたベテランであっても、転職によって訪問看護ステーションに入職しようと考えている方は、どんなに優秀であっても一から学ぶ姿勢が重要です。
訪問看護ステーションに入れば全員が自分よりも先輩なので、同僚で年下の看護師であっても分からない事に対して素直に教えを乞うようにしましょう。
4、清潔感があり、ビジネスマナーが当たり前にできる
訪問看護師は印象がとても重要です。
一般的に経験豊富で優秀といわれる看護師よりも、訪問看護師は何より印象や人柄が大事だと言われています。
その理由は説明するまでもありませんが、訪問看護を利用している患者さんは比較的裕福な人も多く、サービスの技術よりも看護師の人柄や清潔感、ビジネスマナーなどが出来るかどうかで選択をしている人も多いためです。
病棟勤務の看護師は名刺交換や接遇などのビジネスマナーを実践する機会がほとんどありませんが、訪問看護師は患者さんのご家族の挨拶やマナーがしっかり出来ているかどうかで長くステーションを利用してくれるかどうかが変わります。
デキる訪問看護師は基本的な挨拶や笑顔など印象を作る行動をそつなく出来る人が多いです。
とはいっても看護師は患者さんとの適切な距離感も大事なので、徹底した接遇やビジネスマナーを身に着ける必要ありませんが、最低限のレベルだけ知っておけば問題ないでしょう。
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5、専門用語を使わない
デキる訪問看護師が実践している最後は「専門用語を使わない」ことです。
「デキるビジネスマン」や「エリート」と聞くと、難しい言葉をいっぱい知っていて、プレゼンも上手にできるイメージがありますが、実は仕事がデキる人ほど誰にでも分かるように嚙み砕いて説明する能力に長けています。
中には「意識高い系」といわれる、難しい言葉や横文字を使って自分が頭良いように見せている人達も一定数いますが、本当に仕事がデキる人はそんなことはしません。
医療業界は横文字や略語などの専門用語が非常に多い業界ですが、デキる看護師は患者さんやご家族に状況を説明する時などは専門用語をほとんど使いません。
誰にでも分かりやすく伝えられる能力のある看護師こそがデキる看護師といえます。
6、アンガーマネジメントができる
看護師はストレスが多く『怒り』の感情をコントロールするのにスキルが必要です。
この感情をコントロールしてストレスと上手に付き合っていくスキルを『アンガーマネジメント』といいます。
その時の怒りにまかせて暴言を吐いたり、態度に出すのではなく、人以外の対象へ向けてストレスを発散するようにできれば、看護師としてのレベルがまた一段と上がります。
詳細については関連記事で解説してあるので、興味があれば合わせて読んでみてください。
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7、PDCAサイクルを実践できる
デキる訪問看護師はPDCAサイクルを自分で実践することができます。
PDCAサイクルについては、関連記事で解説しているので合わせて読んでください。
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自分自身で行動や仕事を振り返り、どのように改善をしていくかを考えることができる能力は重要です。
ただ同じことを繰り返し行うよりも、常に向上心を持っている看護師のほうが、患者さんからもご家族からも信頼を得られやすいです。
デキる訪問看護師が普段からプライベートで実践していること
看護師を長くやっていると、医療業界の色んな裏側も見えてきます。
デキる訪問看護師が普段からプライベートで取り組んでいることはどんなことがあるのでしょうか。
以下はその例をいくつか紹介しています。
1、継続的な学習
2、自己管理
3、コミュニケーション能力の向上
4、精神的なケア
5、気取らない・見栄を張らない
1、継続的な学習
仕事がデキる訪問看護師は、常に最新の医学知識や技術を学ぶために勉強を続けています。
講演会やセミナーに積極的に参加したり医学的な文献を読んで、最新の情報について常にアップデートを行っています。
毎日が忙しい訪問看護師にはそんな時間がないかも知れません。
でも、毎日10分でも勉強をしていれば、それが大きな差るはずです。
2、自己管理
デキる訪問看護師は、看護師自身が健康であることが、質の高いケアを行うために必要であると理解しています。
患者さんの健康を管理することも仕事ですが、自分自身の健康管理にも細心の注意を払うことはプロとして当然のことだと考えています。
定期的な健康診断や運動、バランスの取れた食事を行って、自分自身の健康維持に取り組んでいます。
3、コミュニケーション能力の向上
訪問看護師は、患者とのコミュニケーションが重要な役割を果たします。
プライベートでもコミュニケーション能力の向上に取り組み、自己表現や相手の気持ちに寄り添うスキルを磨いています。
とはいっても、そこまで難しいことをする必要はありません。
休日は友人とお茶やランチをしながら会話を楽しむことは、コミュニケーション能力を高めるのに非常に有効です。
会話をするということは脳をフル回転させている状態なので、気付かないうちにコミュニケーション能力の向上に役立っているのです。
4、精神的なケア
訪問看護師は、患者さんの精神的なケアにも取り組んでいます。
自らのストレスをうまく付き合っていく方法を知っています。
自分自身の精神的な健康を維持するために、趣味やレジャー活動を行ったりストレスを解消する方法を見つけたりしています。
また、仕事と休みのスイッチを切り替えるのも得意な人が多いです。
仕事をする時にはきっちりやることをやって、休む時には休むという切り替えがはっきりしていることも大切です。
5、気取らない・見栄を張らない
素の自分でいられることが、精神的な余裕を生み、それがさらにサービスの質を高めることになると考えています。
訪問看護師は経験豊富であればあるほどプライドが高くなる傾向があり、なかなか人に頭を下げたりできない人も多いのが実態です。
しかし、デキる訪問看護師は誰に対しても平等に接し、決して気取ったり見栄を張ったりはしません。
もし、自分自身が古株だと自覚があるのであれば、職場での自分の立場をわきまえて振る舞うことが大切です。
若手の看護師も先輩や上司には相当気を使って接してくれているはずなので、それを理解しておく事が大事ですね。
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デキる訪問看護師になるために注意しておくこと
これまではデキる訪問看護師について解説してきましたが、そんな意識が高い看護師でも陥りやすい罠があります。
以下は、デキる訪問看護師が陥りやすい罠についてです。
1、過剰な責任感による罠
2、患者さんへの感情移入による罠
3、他人との距離の取り方が分からなくなる罠
デキる訪問看護師を目指している方はぜひ意識してみてください。
1、過剰な責任感による罠
訪問看護師は、患者さんへの責任感に押しつぶされて悩むことが多くあります。
特に責任感が強い訪問看護師は、これが大きなストレスとなります。
患者さんの健康状態や治療の結果においても過剰に責任を感じるため、そのストレスが溜まることで、職場やプライベートでの生活に影響を与える可能性があります。
過剰な責任感によるストレスを軽減するためには、チームで協力し、業務の責任を分担することや、過剰な期待を持たずに自分自身を許してあげることも必要です。
管理者に相談するなどして、適切に業務を分担したりすることで改善されることもあります。
また、ストレス解消の方法として、運動や趣味に没頭するのも良いでしょう。
2、患者さんへの感情移入による罠
訪問看護師は、患者さんに対して共感を示し、気持ちを理解する能力が必要です。
しかし、患者さんへの共感力が過剰になることで、訪問看護師自身が患者さんの状態や痛みを感じるようになることがあります。
患者さんへ感情移入をしてしまって、自分が同じように苦しんでしまうことです。
共感力が高いことは良いことなのですが、何でもほどほどが肝心と言いますよね。
このストレスの負担を軽減するためには、自分自身の感情や気持ちをコントロールすることが必要です。
また、患者さんとの適切な距離感を保つことで、感情的な負担を抱えることを避けることができます。
場合によっては、管理者と相談し担当を交代してもらうことも検討しましょう。
3、他人との距離感の取り方への罠
訪問看護師にとって、患者さんとの距離感の取り方は、ケアの質を左右する重要なポイントです。
一方で、訪問看護師は患者さんとの関係をある程度は深めながら信頼関係を築いていくものです。
しかし、患者との距離感があまりにも近すぎると、訪問看護師自身が感情的な負担が増したり、時にはプライバシーの侵害につながったりすることがあります。
訪問看護師が患者さんとの距離感の取り方によるバランスの調整をするためには、患者さんとの距離感を保ちつつコミュニケーションすることが必要です。
適切な距離感を保つためには、患者さんの個人情報やプライバシーに敏感になり、その尊重を徹底することが大切です。
また、患者さんやご家族のニーズや要望に対して理解をし、適切なサポートを提供することです。
『頑張り過ぎない』ということが、デキる訪問看護師には必要かも知れませんね。
まとめ
今回はデキる訪問看護師を紹介しました。
どれも社会人としては出来て当たり前の事だともいえます。
研修などでもこれらのことはいつも言われていることではないでしょうか。
つまり、当たり前の事を当たり前に出来るようになれば、
「あの人はデキる!」と周りから自然に思われるようになります。
そして、最後には患者さんや職場からの評価も上げる事ができます。
皆さんもこれらのスキルを身に付けて、もし訪問看護が気になるのであれば転職を検討してみてはいかがでしょうか。
そんな素敵な看護師になりたいですね。
このブログでは訪問看護のリアルな仕事について情報を発信しています。もし興味があれば関連記事もご覧ください。