【職場選びチェックシート付き】訪問看護師が職場を選ぶときに知らないとヤバいこと6選

訪問看護師のまおつんです。

相談者
訪問看護師が職場を選ぶときに知っておかなければいけないことって何がありますか?

訪問看護師に入職するとき、必ず一度は

「職場選びに失敗しなくない!」

と誰もが思うはずです。

 

訪問看護師として働くならば、職場を選ぶことはとても重要です。

『どういう職場で働くか』は『仕事の内容』よりも大切だと思ってください。

今回は職場を選ぶときに知っておかなければならないこと6選を解説します。

 

良い職場で働くことは、自分自身のキャリアアップにつながるだけでなく、患者さんのQOL向上にも大きく貢献することができます。

 

職場を選ぶときに使えるチェックシートは下のリンクからダウンロードできますよ。

職場チェックシート(無料)

まおつん
就活用にも使えるのでぜひ活用してくださいね。

このブログでは訪問看護のリアルな仕事について情報を発信しています。もし興味があれば関連記事もご覧ください。

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訪問看護師が職場を選ぶときに知らないとヤバいこと5選

訪問看護師が職場を選ぶときに知っておかなければヤバいことを5選を以下に厳選しました。

【訪問看護師が職場を選ぶときに知らないとヤバいこと5選】
・給与水準
・勤務条件
・研修制度の有無
・コミュニケーションの充実度
・周辺環境
・人間関係

当たり前の内容から、意外と忘れがちな内容まで細かく解説していくので、どうぞ最後までお付き合いください。

まおつん
職場選びを間違えると、後で自分が苦労することも多いです。
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給与水準

まずは給与水準についてです。

給料水準をもっとも大事なポイントと考える人は多いのではないでしょうか。

 

1、仕事に応じた給与がもらえるか

訪問看護師は、患者さんの自宅や施設などでのケアを行うことがメイン業務ですが、介護士やお医者さん、ケアマネ―シャーとのコミュニケーションをしながら仕事をすすめます。

訪問看護師の給料は時給や訪問回数によって決まりますが、それ以外にも営業活動や契約手続き、集金などのプラスアルファの業務内容でもらえる手当てもあります。

 

病棟の看護師と訪問看護師の給料を比較した関連記事にもまとめてあるのでぜひ参照してください。

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一方、誰でもできる比較的簡単な訪問とケアだけである場合は、給与も低くおさえられることが多いです。

このように、自分の希望する業務内容と給与を比較検討し、適切な職場を選ぶことが大切です。

 

2、各種手当てがもらえるか

訪問看護師は夜勤がない代わりに夜間の電話対応『オンコール』があります。

オンコール当番を担当したときにもらえる手当ては、1日いくらなどと金額が決まっており、もし緊急訪問が必要な場合は別途手当てが加算されるケースがほとんどです。

それ以外の手当てとしては、以下のものあります。

・訪問手当て
・オンコール手当て
・資格手当て
・家族手当て
・育児手当て

これらの手当によって、給与額が大幅に変わることがあるため、確認することが重要です。

面接時や申込時に確認しておくようにしましょう。

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3、資格や経験に応じた昇給やボーナスがもらえるか

多くの訪問看護ステーションでは、資格や経験に応じて給料が上がったり、ボーナスの査定が変わることがあります。

 

看護師資格をもっていることは当然ですが、それ以外にも『認定看護師』や『専門看護師』などの上位資格や『認知症ケア専門士』『シニアピアカウンセラー』など、訪問看護師にとって関連性の高い資格もあります。

職場を選ぶ際には、これらの資格がどのくらい給料に影響を与えるのかを確認しておくと良いでしょう。

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勤務条件

勤務条件は必ずと言っていいほど確認しておきましょう。

勤務条件には、会社が求職者に対して法律で記載しておかなければいけない項目があります。

【就業規則に必ず記載されている項目】
・労働契約の期間
・有期の労働契約を更新する場合の基準
・就業場所および従事する業務
・始業・終業時刻、残業の有無、休憩時間、休日
・賃金の決定・計算・支払い方法
・昇給に関する事項
・退職に関する事項
これらの項目が記載されていない場合は、怪しい事業者であることも多いので注意が必要です。
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それ以外でも確認しておきたい勤務条件があるので、下で紹介しておきます。

 

1、訪問手段

訪問看護師が患者さんの家に訪問する時は、

『車』『自転車』『歩き、または電車・バス』が主な移動手段です。

 

地方では車訪問のところも多いですが、都心部だと歩きや自転車で移動することも多いです。

訪問看護ステーションを選ぶ際には、移動手段を必ず確認しておきましょう。

 

自転車や歩きなどで移動する場合は、バイタルセットなどをリュックに入れて持ち歩く必要もあり体力的にしんどいです。

また、雨の日の自転車の移動も最悪です。

 

そのため、車で移動できたほうが圧倒的に楽です。

ただ、車の運転が苦手という看護師も多いので、そういう場合は事前の確認が必要です。

地方で勤務する場合は運転免許は必須だと思っておいてください。

 

2、1日の訪問件数

一般的に1日の訪問件数は、1~3件ほどです。

多くても4~5件程度と考えておきましょう。

 

ちなみに、私の過去の職場では1日に7件も訪問したことがありますが、さすがにこれはキツ過ぎました。

どのくらい忙しいのかはそのステーションで抱えている患者さんの数や看護師の数にもよって変わるので、事前に確認しておくと良いでしょう。

 

3、オンコールがあるかどうか

オンコールは訪問看護ステーション特有の仕事だと思います。

職場のスマートフォンを家に持ち帰って、もし患者さんが緊急の時には出動して処置をする当番のことです。

 

オンコール当番を担当すると1回あたりいくらと手当てが出る場合もありますが、夜中でも電話が掛かってくることがあるので、夜もゆっくり寝てられません。

電話が鳴らない日ももちろんありますが、当番日は精神的に休まらないので、無理な場合は事前に確認しておくようにしましょう。

 

ちなみにオンコール当番の手当ての相場は、だいたい1,000~3,000円といわれています。

また、電話がかかってきて、実際に患者さん宅に訪問になった場合は追加で手当てが支給される場合もあります。

もちろん、職場や地域によって変わるのでご参考までに。

 

4、記録・報告の方法

訪問看護師の仕事のひとつに事務作業があります。

カルテや引き継ぎ書を書いたり、その日の日報を書かされる場合もあります。

 

最近は電子カルテやタブレットも増えていますが、まだまだ紙でカルテや報告書を書いている職場も多いです。

 

資金力がある大きなステーションでは電子カルテなどの導入に積極的ですが、小さい個人のステーションはまだ紙が多いです。

どちらを使ってもメリット・デメリットはあるので、一概には言えないですが、得意不得意があります。

 

実際に慣れてしまえばどちらでも良いので、そこまで重要ではありませんが、職場を選ぶ際には気をつけて確認しておきたいポイントです。

 

5、受け持ち制かどうか

訪問看護の仕事を始めるにあたり、「受け持ち制かどうか」は非常に重要なポイントです。

受け持ち制とは、特定の利用者に対して同じ看護師が継続的にケアを担当する体制のことで、利用者との信頼関係を築きやすく、病状の変化にも迅速かつ的確に対応できるという利点があります。

一方で、責任の重さやスケジュール調整の難しさもあるため、入職前に制度の有無や具体的な運用方法を確認しておくことが大切です。

 

訪問看護ステーションによっては、チーム制を導入しており、複数人で利用者を担当するケースもあります。チーム制では業務を分担しやすく、急な休みにも対応しやすい反面、担当が変わることで利用者の不安が生じることもあります。

そのため、自分の働き方の希望やキャリアの方向性に合った体制を選ぶことが、長く働くうえでの満足度にもつながります。

入職前には、受け持ち制の有無だけでなく、どのように申し送りが行われているか、急変時の対応体制、業務のサポート体制についても確認すると安心です。希望する働き方を明確にし、納得のいく職場選びを心がけましょう。

 

研修制度の有無

訪問看護の仕事において、研修制度の有無は入職前に必ず確認しておきたい重要なポイントです。

以下に、確認すべき具体的な観点を3つ挙げて解説します。

1、研修の種類や頻度

研修には、新人研修、定期的なスキルアップ研修、外部研修、eラーニングなど様々な形があります。

訪問看護は一人で現場に出る機会が多いため、特に新人に対する初期研修の有無と期間、OJT(同行訪問)の回数などを確認しておくと安心です。

また、定期的な勉強会や事例検討会があるかどうかも、継続的な学びの場として重要です。

 

2、研修内容の充実度や質

研修が形式的なものではなく、実務に即した内容かどうかがポイントです。

たとえば、「褥瘡ケア」「急変時対応」「認知症ケア」「医療機器の取り扱い」など、訪問看護で実際に遭遇する場面に対応できる内容であれば実践力がつきます。

また、研修を受けたスタッフの声や感想があれば、実際の満足度を知る手がかりになります。

 

3、研修の実施方法や場所の柔軟性

訪問看護では時間の制約が多いため、研修の受け方にも柔軟性が求められます。

勤務時間内に研修を受けられるのか、オンライン受講が可能か、自宅で学習できるeラーニングが導入されているかなど、働きながら無理なくスキルアップできる環境かを確認することが大切です。

 

これらを事前にチェックしておくことで、自身の成長や働きやすさにつながる職場を選ぶ判断材料になります。

研修に力を入れている事業所は、職員の定着率も高い傾向があることも覚えておきましょう。

 

コミュニケーションの充実度

 

1、チーム医療の推進状況の確認

病院や施設内で、チーム医療が推進されているかどうかを確認することが大切です。

チーム医療が行われている場合は、どのような形で実践されているか、どのような役割分担が行われているかを調べることが重要です。

 

2、コミュニケーション手段の充実度の確認

チーム医療を行うにあたって、スタッフ間で円滑なコミュニケーションが必要です。

病院や施設内でのコミュニケーション手段(例:コミュニケーションノート、チームミーティング)が充実しているかどうかを確認し、改善が必要な場合は提案することが重要です。

 

3、患者さんや家族とのコミュニケーションの充実度の確認

患者さんや家族とのコミュニケーションがスムーズに行われることも、チーム医療の成功につながります。

患者さんや家族とのコミュニケーションが不足している場合は、個別にコミュニケーション方法を模索し、改善することが必要です。

 

周辺環境

訪問看護の仕事を始める際には、職場や訪問先を取り巻く周辺環境についても十分に確認しておくことが重要です。

以下の3つの観点からチェックすることで、安全かつ安心して働ける環境が整っているかを見極められます。

 

1、施設や自宅へのアクセスや駐車場の有無の確認

訪問看護では事業所と利用者宅を行き来するため、交通の便は業務効率やストレス軽減に直結します。

勤務先までの通勤手段(公共交通機関・車通勤)、駐車場の有無や費用負担、利用者宅周辺の道路事情(坂道や狭路など)も確認しましょう。

自転車や車が必要な場合、その貸与制度の有無も大切なチェックポイントです。

 

2、感染症対策や事故防止のための装備や指導の充実度の確認

訪問現場では感染リスクや転倒、交通事故など様々なリスクが伴います。

そのため、マスク・手袋・防護具などの支給体制、感染症マニュアルの整備、個別の感染対策の指導が行き届いているかを確認しましょう。

また、職員への事故予防のための研修や定期的な安全ミーティングの実施状況も、職場の安全意識を知る手がかりとなります。

 

3、ストレスや過重労働防止のための支援策の有無の確認

訪問看護は責任も重く、孤独感を感じやすい仕事です。

そのため、メンタルヘルス支援や定期的な面談制度、オンコール負担の分担体制、業務過多を防ぐ仕組みが整っているかを確認しましょう。

スタッフ同士のコミュニケーションのしやすさや、管理者の相談しやすさも、働きやすさを大きく左右します。

 

人間関係

訪問看護ステーションでは人間関係が切っても切り離せません。

訪問看護ステーションでは、人間関係の良し悪しが働きやすさに直結します。職場環境や福利厚生が整っていても、人間関係が悪ければ長く続けることは難しく、精神的なストレスも大きくなります。

 

職場にいる人をよく観察しよう

応募前や見学時には、職場にどのような人がいるのかを注意深く観察することが大切です。管理者やスタッフの様子から、雰囲気やチームワークの良さが感じられるかを確認しましょう。

 

面接対応で職場の雰囲気を感じ取る

人間関係は中に入ってみないと分からないことも多いですが、面接対応者の言葉遣いや態度、職場の空気から感じ取れることもあります。違和感がある場合は慎重に検討するのが賢明です。

 

表情や疲れ具合にも注目

スタッフの表情が硬かったり、対応が雑だったりする場合は、職場に余裕がない可能性もあります。無理のない人間関係で働くためには、小さなサインも見逃さないようにしましょう。

 

まおつん
人間関係で仕事を辞めてしまう人が後を絶ちません。
事前にしっかり把握して就活に望みましょう。

まとめ

 

訪問看護師が職場を選ぶときのポイントは理解いただけましたか?

職場選びは人生選びともいえます。

なぜなら、多くの人は人生の時間の中で職場で過ごす時間の割合が多くなるためです。

 

訪問看護ステーションの中にはブラックな職場もあり、そこで悩む人が多いのも現実です。

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この記事を読んだみなさんはブラックな職場ではなく、どうか良い職場に出会い、良い仕事ができることを切に願っています。

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