訪問看護師のまおつんです。
「わたしはちゃんとやっとのに、△△さんの失敗のせいで…」
など、いつも人のせいにしている人がいます。どう対応したら良いですか?
あなたの周りにいつも他人のせいにしている人はいませんか?
そういう人の性格のことを『他責思考』といいます。
今回は他責思考の人の特徴について解説し、対応方法についても学んでいきます。
このブログでは訪問看護のリアルな仕事について情報を発信しています。もし興味があれば関連記事もご覧ください。
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『他責思考』とは
他責思考とは、悪いできごとの原因を自分以外のせいだと思い込む性格のひとのことをいいます。
自分は世界で一番運の悪い人間だということも口に出したりします。
職場を見わたすとこういう人が必ず一定数いますよね。
他責思考の人のこころの中には、
「わたしはなにも悪くない!」
という気持ちが奥底あります。
仕事での失敗や悪い出来事を他の人のせいにして、自分の失敗やミスを認めようとしない。
これには、自分自身を守ろうとする心理が働いているようです。
こういう人は自分の行動や責任から逃れるために、あえて他の人のせいにしたり非難することがあります。
なぜ他責思考が生まれるの?
他責思考が生まれる理由はさまざまですが、一つの要因としては「自己防衛」があります。
失敗や問題が起きたとき、他責思考の人は自己イメージを守りたいという欲求が生まれます。
『わたしは仕事ができると思われているからこんな失敗なんかしない。』
『あの人のせいにしてしまえば私は怒られなくて済む。』
という人間の黒い部分が見えてしまうんですね。
他責思考は、もともと自分に自信がなかったり、劣等感が強い人がなりやすいともいわれます。
その理由としては、
「他の人に認められたい。」
という強い欲求があることが原因であると考えられます。
つまり、
「誰かに愛されたい。」
「みんなから可愛がられたい。」
という心の甘えがあるのかも知れませんね。
いま「ドキッ‼」っとした人はいますか?
「自分のことかも!」と思う人もいるかも知れませんね。
でも、あなたは大丈夫。
自分で気付ける人はまだ成長の余地が十分にあります。
気付くことが何よりも大事です。
しかも、誰にでも多かれ少なかれ『甘え』があるものです。
他責思考の人の特徴
強い他責思考の人にはいくつかの特徴があります。
看護師は人間をじっくり観察する仕事でもあるので、患者さん以外の人の表も裏もいろいろと見えてしまうことがあります。
① 普段から強気な発言をしている人
② いつもツンツンしている人
③ 仕事がデキる人
1と2はともかく、3は「えっ!?」っと思う人もいるのではないでしょうか。
ひとつずつ解説していきますね。
① 普段から強気な発言をしている人
普段から強気な発言をしている人は、実は自分の内面の弱さを隠すためにあえて強い自分を演じている可能性があります。
そのため、なにか問題が起こったときは、
「それは○○さんがやった仕事ですよ!」
「わたしは□□した方が良いって言ったんですけどね!」
などと上司にチクったります。
自分のミスであっても、何かに理由をつけて他人に責任を押し付けようとします。
こういう人は、本当は弱いこころの持ち主なのに、それを周りに知られるのを極端に恐れています。
なので、普段から強気の発言をしていると考えられます。
実はとても臆病な正確なのかも知れませんね。
② いつもツンツンしている人
次にいつもツンツンしている人ですが、こういう人はプライドが高い傾向にあります。
プライドが高いゆえに自分の失敗を認められずに、失敗を誰かのせいにしようとします。
『わたしが失敗なんてするはずはない』
『わたしは人よりも優秀なんだ』
とどこかで思い込んでいるかも知れません。
プライドが高く、職場でも学校でも人との距離感があります。
でも、こういう人は実はいちばん心が弱いタイプなんです。
③ 仕事がデキる人
最後に仕事がデキる人ですが、こういう人も他責思考に陥る人が多いです。
しかし、どんなにベテランの看護師でも時には失敗することもあります。
でも、デキる人は普段からデキる自分の印象を周りに与えているので、失敗をしたことを自分のせいだと認めたくはありません。
他責思考の人に共通しているのは、実は心がガラスのようにもろい人たちなのかも知れません。
ここまで読んで他責思考を理解できた人は、その対処法も自然と分かってくるのではないでしょうか。
次では他責思考の人とのうまい付き合い方も紹介します。
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他責思考との付き合い方
他責思考の人との付き合いにモヤモヤしている人も多いはずです。
こういうタイプの人にはいくつかの対策方法があります。
① とにかく褒めて自己肯定感を高めてあげる
② かわいそうな人だと思ってあげる
③ 自分の方が大人だと意識する
他責思考の人とうまく付き合う方法は実はとてもシンプルです。
しかし、ある程度の覚悟と演技力が必要なので、それなりの経験を積むことも大事になってきます。
それでは一つずつ見ていきましょう。
① とにかく褒めて自己肯定感を高めてあげる
他責思考の人は、見た目とは裏腹に自己肯定感が低い人が多いです。
『本当はもっと自分のことを分かって欲しい』という欲求があるので、その欲求を満たしてあげることです。
「○○さんっていつも頑張っていますよね。」
「そのネックレス素敵ですね。」
など。
これには、はっきりいって『演技力』が必要で、苦手な人にとっては少しハードルが高いかも知れません。
でも、自己肯定感が低い人には効果てきめんなことが多いです。
② かわいそうな人だと思ってあげる
もうひとつは、いつも他人のせいにしている人に対して『この人はかわいそうな人なんだ』と思うことです。
育った環境や自立していく過程で人からの愛情を受けることが少なかった人かも知れません。
失敗を他人のせいにしたところで、見ている人はちゃんと見ていますし、大事なことは誰が失敗したではなく、その失敗をどうやってカバーするかです。
もちろん、無理をしてまで苦手な人と付き合う必要はありません。
でも、他責思考の人が周りにいれば、それはあなたの株を上げるチャンスかもしれません。
その人の失敗をあなたがうまくフォローしてあげれば、周りからのあなたの評価は確実に上がります。
その仕事ぶりを見ている人はちゃんと見ていますよ。
③ 自分の方が大人だと意識する
さいごは、他責思考の人に対して、自分のほうが『大人』だと意識することです。
想像してみてください。
もし、子供に『ママのせいで…』と人のせいにされたとしても、そこまで怒らないですよね。
だって相手は子供ですから。
それと同じ対応すればば良いんです。
もちろん、その人に対して、あからさまに「子供ですね。」なんて言ってはいけませんし、絶対に態度に出してはいけません。
そういう言葉は心の奥底にしまっておいて、温かい目で見てあげる余裕が必要ではないでしょうか。
仕事は自責思考で考えよう
他責思考の人について説明してきましたが、たまにはあなた自分のことも振り返ってみましょう。
普段の自分の発言や態度がいつのまにか他責思考になってはないでしょうか。
自分自身を成長させるのは他責思考ではなく、『自責思考』です。
自責思考とは、自分の周りに起こったことや悪いことは、自分の責任だと考えることです。
すぐに誰かのせいではなく「自分にもなにか原因があったのでは?」と思うことで、自分自身の成長につながります。
「○○さんとケンカしたとき、□□なんて言い返してしまって自分も悪いところがあったな。」
「頑張ったから『ありがとう』って言ってほしかった。でも最近は自分も誰かに『ありがとう』って言ってない。」
などと一度自分を見つめ直して反省してみましょう。
そんなキレイごと言っても、毎日の生活が忙しくて、なかなか心に余裕を持てない人も多いはず。
でも、そんなツラい時こそ人間は成長しているんです。
自責思考という言葉を今日はじめて知った人でも大丈夫です。
自分のを見つめ直して、反省点に気付くことができれば、それだけでも自分に100点満点をあげてください。
他責思考に喝!
人のせいにしている人に対して、本当はわたしも、
「他責思考に喝!」
と言いたいことも多々あります。
しかし、人はなかなか変われないもの。
であれば、自分自身が変わっていくしかないのかも知れませんね。
これには大変なストレスがかかるかも知れません。
大人の人間は、自身の行動や言動に対する責任をとることが求められます。
他人を非難するのではなく、自己の成長と問題解決に積極的に取り組むことで、より良い結果を生み出すことができます。
他責思考の人にはそれなりの対処法が必要です。
まとめ
他責思考の人は自分に起こった悪い出来事や失敗を他人のせいにする人です。
こういう人が周りにひとりでもいるだけで、仕事や人間関係において悪影響を与えることもあります。
仕事はチームワークでするものなので、みんなが自責思考で行動できる職場が良いですよね。
自責思考で考える人のほうが成長も早いですし、周りからの信頼も厚いです。
もし、あなたの周りで他責思考の人がいた場合、
① とにかく褒めて自己肯定感を高めてあげる
② かわいそうな人だと思ってあげる
③ 自分の方が大人だと意識する
を実践してみてください。
それでもダメならばその人、またはその職場から逃げるという最終手段もありだと思います。
より充実した職場や人間関係を築いていきましょう。
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