ブラック企業に気を付けろ!訪問看護ステーションのリアルなブラック実例集

訪問看護師のまおつんです。
相談者
ブラックステーションの記事が好評いただいているようですね。
もっとブラック訪問看護ステーションについて知りたいです。
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まおつん
今回はブラックな訪問看護ステーション第2弾です!
ブラックステーションの実態を教えます。
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実例1:週7日オンコール地獄

「今月、人手が足りないから、オンコール週5でお願いできる?」

とある看護師さんが管理者からそう言われたのは、入職してまだ2週間のことでした。

「え…求人票には“月に数回”って書いてありましたよね?」

「訪問看護ってそういうもんよ。みんなやってるから大丈夫。」

 

笑ってごまかされたその日から、この看護師さんの日常は一変しました。

昼間は10件以上の訪問、帰宅後も電話が鳴れば即出動。

深夜の呼び出しで仮眠すらままならず、休日も「今日は鳴らないで」と願いながらスマホを手放せません。

「頭が重くて、ご飯の味もしない。これって普通じゃないですよね…」

そう話す看護師さんの声は震えていました。

心と体が限界を超えた時、人は“やりがい”だけでは動けなくなるのです。

 

実例2:サービス残業は当たり前

「18時で勤務終了?それで記録、全部終わってるの?」

管理者のその一言にこの看護師さんは言葉を失いました。

その日、訪問は9件。記録の時間などほとんど取れず、帰社後に1時間かけて記録をまとめていました。

「時間内で終わらない業務量なのに、どうやって終わらせろと…?」

しかもタイムカードは17:59に打刻を指示され、以降の業務は「自主的作業」とされる始末。

「これってサービス残業ですよね?」

と尋ねても、「記録は業務じゃなくて、プロとして当たり前のこと」と返されるだけ。

 

この職場では誰もが疲弊しながら黙々とパソコンに向かう光景が日常化しています。

働く看護師の“献身”が搾取される現場で、「自己責任」とされる空気。

これが果たして本当に“当たり前”なのでしょうか。

こういった所k場が実在するのも事実なのです。

 

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実例3:上司のパワハラ

「この程度の記録もまともに書けないの?」

「誰があなたに給料払ってると思ってるの?」

この職場では看護師が入職して間もない頃から、管理者による高圧的な指導が続いていました。

最初は「厳しいだけで、悪気はない」と自分に言い聞かせていた看護師も、次第に心身に不調をきたし始めます。

 

カンファレンスではいつも誰かを叱責するような状況です。

その標的にされないように祈るばかり。

LINEグループでは夜中であるにもかかわらず一方的な指示が出される。

「反論すると評価に響くから」と、誰も声を上げられない雰囲気がチーム全体を覆っていました。

 

パワハラの明確な証拠はあっても、「言った・言わない」で処理されることが多く、外部に相談しても「人間関係の問題」として片付けられがちです。

本来、成長を支えるべき上司の存在が、心を壊す原因になることもある。

それは、訪問看護の現場でも決して珍しい話ではないのです。

 

実例4:有給ゼロ

「来月、友人の結婚式があって…有給を使いたいのですが…」

そう話したある看護師さんに返ってきたのは、管理者からの一言。

「じゃあ、その日誰が代わりに行くの?あなた、責任感ないね」

 

訪問看護の現場では、1人が抜けるとその分の仕事が他の職員に割り振られるため、休みを取ること自体に“罪悪感”が生まれがちです。

特にスタッフが少ない職場では

「みんな我慢してるんだから」

「自己都合で休むなんて」

といった空気がまかり通っています。

 

この看護師は結局、結婚式を欠席しました。

有給は「使えるけど、使わせてもらえない」状態のまま1年が過ぎ、消化できないまま消滅しました。

法律上は認められているはずの休暇も、職場環境によっては“絵に描いた餅”。

そんな現実に、心をすり減らす看護師は少なくありません。

 

実例5:虚偽の労働条件

「残業はほとんどありません。オンコールも月2回程度です」

そう面接で説明を受け、訪問看護の世界に飛び込んだ新人のFさん。ところが、現実はまったく違いました。

 

配属初月から週4日のオンコール。利用者対応で夜中の出動も当たり前。終業時間を過ぎても記録や報告書の作成に追われ、毎日1〜2時間のサービス残業が続きます。

「話が違うと思ったけど、言える雰囲気じゃなくて…」

 

不満を少しでも口にすれば、「みんなやってるよ」「そのくらいで弱音吐くな」と、逆に責められる空気。

求人票や面接での説明と、実際の労働環境がまるで違う“労働条件の虚偽表示”は、看護業界でも後を絶ちません。

新人の善意と熱意を利用し、搾取するような職場では、真のケアなど提供できないのです。

 

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実例6:不正請求を強要

「これ、記録だけ付けといて。実際には行ってないけど、キャンセル扱いにしたら損だから」

そう言って渡されたのは、訪問できなかった利用者の記録用紙。

とある看護師さんは凍りつきました。

 

訪問していないのに、訪問したことにして請求する——それは明確な不正です。

「これって…ダメですよね?」と上司に尋ねると、

「うちはそうやって回してる。気にしなくていい」

と一蹴されました。

 

看護師さんは迷いましたが、良心に従い内部通報。

しかしその後、シフトから外され、陰口を叩かれ、職場にいづらくなって退職することになりました。

 

訪問看護の現場では、報酬制度を逆手に取った「架空請求」や「水増し請求」が一部で横行しており、

現場のスタッフが加担を強いられるケースも。倫理を守る看護師が潰されていく現実があります。

 

実例7:新人放置

「今日は○○さんの訪問お願いね。私、別の予定あるから」

新人の看護師さんは、入職してまだ2週間。

訪問看護の経験もなく、右も左もわからないまま一人での訪問を指示されました。

 

「えっ、まだ同行じゃないんですか?」と不安げに尋ねると、

「いつまでも甘えるな。現場で覚えるのが一番早いの!」

と突き放されました。

 

利用者宅での対応中、褥瘡の処置で判断に迷って事務所に連絡すると、

「自分で考えて」と冷たく返され、涙をこらえながら対応したと言います。

 

こうした“新人即戦力扱い”は、訪問看護ステーションで見られるブラック体質の一つ。

本来、先輩による丁寧なOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)が必要なはずですが、スタッフ不足や教育軽視により、新人が孤立・疲弊するケースが後を絶ちません。

 

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実例8:常に赤字経営

「すみません、物品が足りないんですが…」

「今月は予算が厳しいから、自腹でお願いできる?」

新人看護師のAさんは、訪問用の手袋や記録用紙を自費で購入させられた経験があります。

この訪問看護ステーションは開設から半年。経営者は現場未経験の異業種出身で、「なんとかなるだろう」と見切り発車で事業を開始。

 

蓋を開ければ利用者数は想定よりも少なく、事務所の家賃や車両費が経営を圧迫。

結果、「給料は遅れがち」「賞与なし」「訪問件数ノルマ激増」という悪循環に。

 

スタッフは「誰も辞めたら回らない」と口にしながらも、疲弊の色を隠せません。

経営の無計画さや収支管理の甘さは、最終的に現場の看護師へツケが回ります。

「赤字でも想いがあれば大丈夫」と語る経営者の夢に、現場は付き合いきれないのが現実です。

 

実例9:研修費自腹

「来月の認知症ケア研修、参加してきてね」

「はい、交通費と受講料は会社から…?」

「え?スキルアップは個人の責任でしょ?」

看護師さんは、上司から研修参加を命じられたものの、費用はすべて自己負担。

 

受講料15,000円、交通費と昼食を含めて20,000円近い出費でした。

さらに困ったことに、その研修は業務時間中に行われたため、参加中は「欠勤」扱い。

つまり給料は減るうえに、費用はすべて自己負担。

 

「会社命令なのに、どうして?」とこの看護師さんは疑問を抱いたものの、同僚たちは「前からそうだから」と諦めムード。

研修は本来、組織が人材育成の一環として支援すべきもの。

 

しかしブラックな訪問看護ステーションでは、「学ぶ姿勢」を逆手に取り、負担を現場へ丸投げしているケースが少なくありません。

個人の向上心が搾取の対象になってしまう環境には、注意が必要です。

 

実例10:移動時間は労働時間に含まれない

「次は○○さん宅ね。15分で移動して、12時には訪問始めて」

「でも前の訪問が11:45に終わるから、ちょっと急がないと…」

「移動時間は記録に入れないでね。」

この訪問看護師さんは、1日5〜6件の訪問を任されているが、その移動時間は“勤務時間外”とされ、記録にも給与にも反映されない。

電動自転車で坂道を必死にこいでも、遅れればクレーム、早すぎても待機時間は「休憩」扱い。

 

「移動中が一番疲れるのに、仕事じゃないってどういうこと…?」

本来、業務の一環としての訪問・移動はすべて労働時間に含まれるべきだが、ブラックな職場では巧妙に「グレー」にされがち。

 

移動時間の未計上は、過労やサービス残業を助長する典型的な“搾取構造”のひとつです。

今後のトラブル回避のためにも、就業規則やタイムカードの運用実態は、就職前にしっかり確認しておきたいポイントです。

 

まとめ:自分を守るために

訪問看護は素晴らしい仕事ですが、こうしたブラックな環境も現実に存在します。

ブラックな職場を避けるためには、訪問看護ステーションの選び方や、面接で聞くべき質問リストなどを参考にしてください。

 

また、実際に働く前に口コミサイトやSNSで情報を集めることも有効です。

もし「おかしい」と感じたら、一人で抱え込まず周囲や専門機関に相談しましょう。

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