「うわ、やっちゃった!」訪問看護で私がやらかした失敗談を告白

訪問看護師のまおつんです。

今回は私が過去に訪問看護でやらかしてしまった失敗について赤裸々に語ります。

今でも時々恥ずかしい失敗をするので、今回はそんな失敗談も紹介していきます。

まおつん
皆さんはわたしの失敗を学びに活かして、同じ失敗をしないようにしてくださいね。

 

大変な訪問看護ですが、それでも魅力あふれる仕事です。
少しでも興味がわいたらぜひ入職を検討してみてください。

 

訪問看護での私の失敗談

訪問看護をやっていると、時には想像もできないような失敗をする事があります。

やっても良い失敗とやってはいけない失敗がありますが、わたしはいろんな人に支えられてきたおかげでこれまで重大な失敗はしたことがないのが救いです。

まおつん
わたしの周りに支えてくれる人がたくさんいてくれたおかげです。本当に…

 

訪問看護は病棟勤務と違って臨機応変に対応するケースが多く、はじめはテンパる事もあります。

関連記事

訪問看護師のまおつんです。相談者訪問看護を行う時に最低限知っておくべきマナーはありますか?看護師の中にはこういった悩みを持つ方もいると思います。私が後輩の看護師を見ている中で気付いた事は、意外にもマナーを[…]

 

さっそくわたしがやらかした失敗談を見ていきましょう。

 

失敗1:留置針が入らない! ⇒その場で上司を呼んで対応してもらった

看護師にとって採血は基本中の基本ともいえる作業です。

私は訪問看護を始めたばかりの頃、患者さんの自宅という慣れない環境のため相当緊張していたのか、患者さんの腕に留置針がなかなか入らずに採血が出来なかった経験があります。

患者さんによってはなかなか脈が見つからなかったりで、特に新人さんは苦労する事もあるのではないでしょうか。

私の場合は、上司を呼んで代わりに対応をしてもらいましたが、訪問看護師にとって採血が出来なかったのは恥ずかしい失敗談です。

 

「そんなことも出来なかったの!?」と思う方もいるかと思います。

しかし、患者さんの家であることや、ご家族が見ているなかで行う採血は本当に緊張します。

まおつん
病院では当たり前にできることが患者さんの家だとなぜかできない…

 

失敗2:採血した血液を床にこぼしてしまった ⇒とにかく謝罪して許してもらった

これも訪問看護を始めたばかりの頃の失敗ですが、採血した血液を絨毯にこぼしてしまいました。

病院であれば後で清掃すれば済む話ですが、この時は患者さんの家を汚してしまったのでとにかく謝罪してなんとか許していただきました。

幸いなことに患者さんが心の広い方だったので、気にされていないようでしたが、看護師としてはなかなか痛い失敗をしてしまいました。

 

訪問看護という仕事上、その場で臨機応変に対応することが多く、借りたものを壊したり汚してしまったという失敗はよく聞きます。

場合によっては弁償することもあるので、大小にかかわらず当然上司にも報告しなければなりません。

まおつん
失敗を上司に報告するときも胃が痛くなります。

 

失敗3:患者さん宅に忘れ物して事務所へ連絡が! ⇒秒速で戻って取りに行った

訪問看護は持参する荷物も多くなりがちです。

荷物が多いという事はケアが終わった後に患者さんの家に忘れてくる可能性も高くなります。

私も患者さんの家に何回か忘れ物をして、患者さんのご家族から事務所に連絡が行き恥ずかしい思いをしたことがあります。

 

逆に、訪問時に必要なものを持参するのをほとんど忘れてきて、手袋を使わずに素手で患者さんの足を洗ったことがあります。

忙しい時は怠りがちになりますが、忘れ物を防ぐためには持ち物チェックリストなどで何度も確認するしかありません。

まおつん
車の中に必要なモノを全て準備してくれる訪問看護ステーションもありますよ!

 

 

失敗4:帰り際に患者さんの容態が急変し、次の訪問先への連絡が遅くなった! ⇒事務所に連絡がいき注意を受けた。

患者さんのケアが一通り終わり退出しようとした時に患者さんの容態が急変し、その場で緊急で対応をしたため次に訪問する予定の患者さんへの訪問時刻に間に合わなかったことがあります。

この時、次に訪問予定だった患者さんが事務所に連絡をして、後でわたしが上司から注意を受けました。

 

いくら緊急とはいえ、時間に遅れる事が分かった時点で次の患者さんに連絡をすべきだったのですが、この時は私自身も焦っておりそれどころではありませんでした。

患者さんは無事に容態を取り戻しましたが、次の訪問予定の患者さんに迷惑を掛けてしまった事を反省しています。

まおつん
かく言う私もたくさん失敗をしてきました。
皆さんはこういう場合はどう対応するのか、シミュレーションしておきましょう。

 

失敗を共有できないステーションはヤバい

失敗に関してエラそうなことを言えない私ですが、ひとつだけ伝えたいことがあります。

失敗を共有して改善できるような仕組みがない訪問看護ステーションは結構ヤバいと思います。

 

小さい失敗だと笑って許されることもありますが、こういう小さい失敗が積み重なって最終的に人命にかかわる重大なインシデントに発展しないとも限りません。

まともな訪問看護ステーションであれば『ヒヤリハット』の重要さを知っており、失敗を共有できるしくみを作っているはずです。

 

逆をいえば、失敗を隠したり共有できないような訪問看護ステーションは、そもそも働く環境があまり良くなく、人間関係もギスギスしている場合が多いです。

関連記事

訪問看護師のまおつんです。相談者訪問看護ステーションってブラックな職場が多いと聞きます。実際はどうなんですか?ブラックな職場を見分ける方法ってありますか?今回はどのようにブラックな訪問看護ステーションを見分け[…]

 

人間関係が悪ければ看護師同士であまり情報が共有されず、「あの人は○○っていう失敗をしたらしいよ」などとネガティブなウワサ話のネタになるだけです。

他人の失敗から学び気を付けようと思えるのであればまだ良いのですが、こういった訪問看護ステーションには注意した方が良いです。

関連記事

訪問看護師のまおつんです。相談者職場の人間関係に悩んでいます。訪問看護ってどうですか?看護師の職場って本当に人間関係の悩みが多い職場だと思います。看護師にまだまだ女性が多いということもそうですが、[…]

まおつん
だれにでも失敗はあるので、それを「どうやって防ごうか」と考えるほうが建設的ですよね。

 

失敗には価値がある

訪問看護師はいつも小さい失敗がつきものですが、失敗をたくさん経験したからこそ得られるものには計り知れないほど価値があります。

時には自分の失敗によって上司や同僚に迷惑を掛けてしまいますが、それはお互い様と考えましょう。

誰かが困っていたらそれを助けてあげる事で、お互いを支え合いステーションのチームワークが向上します。

 

また、失敗をステーション内のみんなで共有することも重要です。

「どんな失敗だったか」

「なぜ起きてしまったか」

「どうやったら防げたか」

などを真剣に話し合い、同じ失敗を繰り返さないことが看護師にとって一生役に立つ経験になります。

 

失敗を報告して他人と共有する事は、失敗した本人からすると恥ずかしい事でもあります。

しかし医療現場の重大事故は患者さんの命にもかかわりますので、小さな失敗でも共有して改善する事を繰り返す事で全体のサービスの質が高まります。

まおつん
失敗を積極的に共有できる環境が整っている訪問看護ステーションは、患者さんからの信頼も厚く評判も良いはずです。

 

まとめ

今回はわたしの失敗談について解説しました。

いま考えると恥ずかしい失敗ばかりですが、それもすべていい経験になっていると思います。

ご迷惑を掛けた患者さんや上司・同僚のみなさんには申し訳ない気持ちでいっぱいですが。

まおつん
失敗談を他人に話すことで、周りの人は同じ失敗をする可能性を下げることができると信じて…

 

訪問看護に興味がある方はぜひ入職を検討してみてくださいね。